ソファ職人 荻野倫幸さん

きっかけ

ソファ職人の荻野倫幸(おぎのともゆき)さんが府中にやってきたのは、3か月ほど前。「季のむら」の季きえ絵さんからの紹介で訪れた古民家に、「ここ、合うかも…」と感じた。10年以上前に知り合った季絵さん以外、特に知人がいたわけでも、府中にこだわりがあったわけでもない。物件を探す中で、築130年の長屋造りの、元は印刷屋さんだったというこの場所を初めて見たとき、なんとなくアトリエとしての未来図が描けたのだった。

独立した経緯

大学は経済学部というモノづくりとは畑違いの学部へと進学したが、もともとモノづくりに興味があったこともあり、卒業後、知人の紹介で、福山市にあるソファファクトリー「心石工芸」に就職。ソファ作りのノウハウを学んだ。通常は、職人としての技術を身に付けるため、同じ工程を学ぶようだが、荻野さんの場合、デザイン、設計、製造とすべての現場を体験。初めてデザインに携わったときに、思い描いたものを形にする楽しさに触れ、本格的にソファ職人として進むことを意識するようになった。13年間勤め上げ、「そろそろ枠にとらわれないオリジナルのソファを作りたい」と独立。今は、コツコツと一人で古民家をリフ棈ームしながら、口コミでやってくる張り替えの注文を受けている。

気負いがなくマイペースにリフォームを自ら行う

「自分の場合、強いこだわりがあって物事を進めているわけではなくて、何となく好きだな、何となく心地いいなっていう、ふっとした感覚を大切にしている」という荻野さん。オープンの日を尋ねると「一人でやってるからリフォームに思ったより時間がかかってる。4月か5月には並べたいんだけど…」。気負いがなくマイペース。荻野さんの心地よいが詰まった手作りの空間に、ハンドメイドのソファが並ぶ日が楽しみだ。


丸みがある美しいライン、ぴったりと馴染む座り心地…荻野さんが作り出すソファも、暮らしの一部として家族の毎日を彩っていくのだろう。


デザインや建築関係の本は発想を広げる大切なツール。本や旅からも新しいモノづくりの刺激を受けている。


動力ミシンは細やかさを要する縫製作業の必需品。




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